『遊び心いっぱいのリーファー・ソング登場!』
ワモのテーマ・ソングともいえる「Beer」、間奏のハーモニカ・ソロの部分をよく聴くと
「ゲップ!」という音が...。アハハハ...これは笑える!ラストも「ゲップ!」
毎回いろんなメンバーが出入りしてるスパンカーズ、
本作はスタンリー・スミスはちょっと控え目で、ワモとクリスティーナ・マーズ、
ギタリストのガイ・フォーサイスが中心となっています。
ガイ・フォーサイスのヴォーカルとスティールが聴ける「Take The Heat」や
スタンリー・スミスの渋いヴォーカルのブルーズ「Blade Of Grass」など
ワモやクリスティーナが目立ちがちなスパンカーズにあって、
いろんな側面が伺える楽しい作品です。
ワモ作の「Winning The War On Drugs」などは「Riders In The Sky」をもじったような
曲調のドラッグ・ソングだし、「Wake And Bake」の終わりに出てくる効果音は
火をつけ、吸い込み、むせる様子のようだし...。
ジャケ自体が30年代の「Reefer Madness」という、ドラッグの恐ろしさを警告した
映画のパロディだそうで、「Reefer」=「Marijuana Cigarette」です。
歌詞カードの隅には「MARIJUANA DICTIONARY」なるものが載っており、
歌詞に出てくるドラッグ関係の隠語を解説しています。
今、わが国ではいろんな事件が新聞紙上を賑わせていますが、
これはスパンカーズによる陽気なリーファー賛歌とも言えるでしょう。
普通、CDのレーベル面にはアーティスト名とタイトルが何らかの形で印字されてますが、
「HEMP FOR VICTORY」の文字と葉っぱの絵だけ。(笑)
初めて聴くヒトには本作に登場する女性ヴォーカルがすべてクリスティーナの仕業だ、
ということを理解するまで時間を要することでしょう。(笑)
それほど、いろんな表情を持ってるってこと。