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ASYLUM STREET SPANKERS 「SPANKER MADNESS」     2000

『遊び心いっぱいのリーファー・ソング登場!』

 ワモのテーマ・ソングともいえる「Beer」、間奏のハーモニカ・ソロの部分をよく聴くと
「ゲップ!」という音が...。アハハハ...これは笑える!ラストも「ゲップ!」

 毎回いろんなメンバーが出入りしてるスパンカーズ、
本作はスタンリー・スミスはちょっと控え目で、ワモとクリスティーナ・マーズ、
ギタリストのガイ・フォーサイスが中心となっています。

 ガイ・フォーサイスのヴォーカルとスティールが聴ける「Take The Heat」や
スタンリー・スミスの渋いヴォーカルのブルーズ「Blade Of Grass」など
ワモやクリスティーナが目立ちがちなスパンカーズにあって、
いろんな側面が伺える楽しい作品です。

 ワモ作の「Winning The War On Drugs」などは「Riders In The Sky」をもじったような
曲調のドラッグ・ソングだし、「Wake And Bake」の終わりに出てくる効果音は
火をつけ、吸い込み、むせる様子のようだし...。

 ジャケ自体が30年代の「Reefer Madness」という、ドラッグの恐ろしさを警告した
映画のパロディだそうで、「Reefer」=「Marijuana Cigarette」です。
歌詞カードの隅には「MARIJUANA DICTIONARY」なるものが載っており、
歌詞に出てくるドラッグ関係の隠語を解説しています。

 今、わが国ではいろんな事件が新聞紙上を賑わせていますが、
これはスパンカーズによる陽気なリーファー賛歌とも言えるでしょう。
普通、CDのレーベル面にはアーティスト名とタイトルが何らかの形で印字されてますが、
「HEMP FOR VICTORY」の文字と葉っぱの絵だけ。(笑)

 初めて聴くヒトには本作に登場する女性ヴォーカルがすべてクリスティーナの仕業だ、
ということを理解するまで時間を要することでしょう。(笑)
それほど、いろんな表情を持ってるってこと。