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VIKTOR LAZLO 「BACK TO FRONT」     1996

『私の夜は昼よりも永い。
モデル出身、ヨーロッパでもっともエレガントな歌姫が帰ってきた。』

 前作の「ポワゾン・デリシュー」から5年、その間、女優として活躍してたとか...。
女優のラズーロは知らないのですが、久々のこのアルバム、全曲英語...。
(これも仏語ヴァージョンとかあったりするのかな?)
あ、ボートラの2曲は仏語ですぞ!

 フランス生まれのベルギー育ち、英・仏・独・伊・蘭・スペイン語を自由に扱う彼女の
それまでの「妖しげな魅力」というイメージが薄れつつある作品です。

 女優業がどのように音楽に反映されてるのかわかりませんが、
ドラムスにスライ・ダンバー、ベースにロビー・シェイクスピアの所謂スライ&ロビーを従え、
今まで以上にリズムが強調されていて、どこか心地良く響くサウンドです。
逆に強調されたリズムが、彼女の本来の魅力である "気だるさ" を消してるかも。

 アコギの伴奏をバックに唄った「Thou Shalt Not」あたりが一番気に入ってますが、
全体的にもうちょっとテンポを落したアレンジでも良かったのでは? と思います。

 「My Love」の仏語ヴァージョンが「Ces Reves」というタイトルで
ボートラ収録されていますが、これが一番ラズーロらしいのかな?