ブラウン&ローチを中心とし、ハーブ・ゲラー(as)、ジョー・マイニ(as)、
ウォルター・ベントン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、カーティス・カウンス(b)らによる
スタジオ・ジャム・セッションで、ブラウニーのリーダー・セッションではないものの、
やっぱりトランペットのフレーズに耳は釘付け...。
「Caravan」を初めて聴いたのはヴェンチャーズの日本での "実況録音盤"(笑)でした。
ドラムスのメル・テイラーがシンバルのスタンドやマイク・スタンドなんかも叩いてしまう、
といった白熱のエレキ・インストに当時の少年は感嘆のため息をついていたものです。
本セッションでは3本のサックス~トランペットと続くアドリブ・パート、
みんな力が入ってるんですよね。テンションが途切れることなく流れるプレイ、
やっぱりローチが鼓舞してるんだよね。
このハイ・テンションな「Caravan」のあとの「Autumn In New York」、
いきなりベースとのデュオで始まるテーマ、いつのまにかドラムスとピアノも入って来てる、
そしてそのまんまブラウニーのアドリブへ...、このさりげなさ、たまりませんなぁ。
ドリューのソロも最高!
ドリューもブラウニーも、なんか静かな闘志を感じさせるようでいて、かなり熱い!