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J.D. SOUTHER 「YOU'RE ONLY LONELY」     1979

 イーグルスとの関わりが取り沙汰された割には、自身のソロ・ワークがパッとしなかった
ジョン・ディヴィッド・サウザー。

 タイトル曲は当時、たしかにプチ・ヒットしました。
"ソング・ライターが何の気負いもなく自作の曲を唄ってみました"的な
ちょっぴり好感の持てるアルバムです。
たしかにロイ・オービスンぽい作風も見え隠れするのですが、
彼の本領を発揮できるのはやっぱりバラードではないでしょうか?

 失恋の唄「The Last In Love」「Songs Of Love」、
この悲しげなムードを演出できるのはやはり本人ならでしょう。
そしてリンダ・ロンシュタットに捧げたと言われる「White Rhythm And Blues」、
リンダを想いながら唄ったものと思われますが、
このあたりの自分の恋い慕う人への唄を唄わせると天下一品ですよ。(笑)
どこか痛々しさをも感じさせます。

 ちょっと残念だったのは、「'Til The Bars Burn Down」のような
ロックン・ロール・スタイルの曲です。
本作にも参加しているグレン・フライあたりの入れ知恵でしょうか。(笑)
どうも似合わねぇ...(笑)

 さて次回の「70’s」はサンディ・デニーの「海と私のねじれたキャンドル」(1971)を
予定しています。