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TOM WAITS 「LIVE FROM AUSTIN : ROMEO BLEEDING」     1978

 1978年12月5日テキサスのオースティンでのライヴです。

 昔、「RENDEZVOUS AT MIDNIGHT」というタイトルのブートで一部が世に出てましたが、
その時はシカゴとオースティンのそれぞれを抜粋したものでした。

 トムのブートは音質の良さでは定評があるのですが、本作は残念ながら、
テープの状態が所々良くなく、回転ムラみたいなのがあるのが気になります。

 アルバム「BLUE VALENTINE」あたりをリリースした後の頃で、
声も初期に比べるとかなりつぶれて来て、迫力さえ感じます。

 1曲目から「Summertime」、トランペット,ギター,ドラムスをバックに
ガーシュウィンの「サマータイム」に乗せて自作の詩を披露するトム。
お得意のクルマの音のドップラー効果も聴けますよ。(笑)

 アルバム「BLUE VALENTINE」から新曲「A Sweet Little Bullet」
「Romeo Is Bleeding」「Christmas Card From A Hooker In Minneapolis」
が披露されています。

 12月という時期なので「Christmas Card...」のオープニングには
「Silent Night(きよしこの夜)」がメドレーで唄われています。
これがまた、ぶっきらぼうで投げやりな唄い方で面白いです。

 美メロの「I Wish I Was In New Orleans」のエンディングでのスキャットは
どこかサッチモを思わせ、ニヤッとさせられます。

 この時期のツァーを収録したブートは数種類あり、同じ曲でもアレンジが
ガラッと替ってるモノもあり、どれも楽しく聴けます。
同内容のDVDもリリースされてるようなので、是非観てみようと思います。

 さて次回の「70’s」はDR.ジョンの「THE ULTIMATE」(1968-74)を予定しています。