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椎名林檎 「唄ひ手冥利 其ノ壱」     2002

 出産後の復帰第1弾で、2CDのカヴァー・アルバムです。
1枚目が亀田誠治プロデュースのロック・アレンジで「亀パクト・ディスク」、
2枚目が森俊之アレンジの打ち込みサウンドで「森パクト・ディスク」。

収録曲は

亀パクト・ディスク
 灰色の瞳(加藤登紀子&長谷川きよし)
 more(アンディ・ウィリアムズ)
 小さな木の実(ビゼー作)
 i wanna be loved by you(マリリン・モンロー)
 白い小鳩(朱里エイコ)
 love is blind(ジャニス・イアン)
 木綿のハンカチーフ(太田裕美)
 yer blues(ビートルズ)
 野薔薇(シューベルト作)

森パクト・ディスク
 君を愛す(グリーグ作)
 jazz a go go(フランス・ギャル)
 枯葉(エディット・ピアフなど)
 i won’t last a day without you(カーペンターズ)
 黒いオルフェ(アントニオ・カルロス・ジョビン)
 mr.wonderful(ペギー・リーなど)
 玉葱のハッピー・ソング(マーヴィン・ゲイ&タミー・ティレル)
 starting over(ジョン・レノン)
 子守唄(ショパンをモチーフにしたオリジナル)

 どうです?この選曲...かなりそそられませんか?
それぞれの原曲のファンが聴くと「なんじゃ、こりゃ!?」てなことになるのでしょうか。
 
 あのウニャ・ラモス作のフォルクローレの名曲「灰色の瞳」をハードなロック仕立てにした
1曲目は、スピッツの草野マサムネとデュエット、草野クンて、こんな唄も唄えるの?的な驚き。
どれもビックリするようなアレンジ、そんな中、ビートルズの「ヤー・ブルーズ」だけが
普通ぽいのもなんか面白い...。

 あの有名なシャンソン「枯葉」をフランス語で唄っちゃう姿勢もどこか可笑しい。
宇多田ヒカルとデュエットしてるカーペンターズの曲もなぜか普通ぽい。
でもこの二人の声質や唄い方などの対比も面白いかも。
と思いながら2枚目の「森パクト・ディスク」を聴いてると、どれも普通ぽい唄い方なんだけど、
アレンジや打ち込みなどで変化をつけてるんですよね。
ハードな亀か、アレンジの森か、好みのわかれるところでしょうな。