『パンク30周年記念企画 すべてはここから始まった。』
英国でセックス・ピストルズが「アナーキー・イン・ザ・UK」を、
米国でラモーンズがデビュー・アルバムをリリースした1976年を「パンク元年」
とすると、このコンピがリリースされた2006年は「パンク30周年」にあたる...
というこじつけです。
70年代といえば、ワタシも多感な年頃でいろんな音楽を聴いてました。
ブリティッシュ(ハード・ロック、ブルーズ・ロック、プログレッシヴ・ロック、トラッド)
アメリカン(ウェスト・コースト、サザン・ロック、フォーク・ロック、ブルーズ)
あたりを手当たり次第に聴きまくり、70年代末にはクロス・オーヴァー~ジャズに
シフトしちゃいました。
気がつけば、パンクやソウル、ディスコなどは聴き逃してたような...。
このコンピには、70年代後半のパンク・ムーヴメントが凝縮されてるようです。
収録曲は
SID VICIOUS / MY WAY
THE DAMNED / NEAT NEAT NEAT
THE CLASH / WHITE RIOT
THE STRANGLERS / NO MORE HEROES
THE JAM / IN THE CITY
SHAM 69 / IF THE KIDS ARE UNITED
ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS / CHELSEA
GENERATION X / READY, STEADY, GO
DR. FEELGOOD / GOING BACK HOME
PUBLIC IMAGE LIMITED / PUBLIC IMAGE
GANG OF FOUR / DAMAGED GOODS
TOM ROBINSON BAND / 2-4-6-8 MOTORWAY
BUZZCOCKS / EVER FALLEN IN LOVE?
WIRE / OUTDOOR MINER
999 / EMERGENCY
MAGAZINE / SHOT BY BOTH SIDES
THE MEMBERS / THE SOUND OF THE SUBURBS
THE RUTS / BABYLON'S BURNING
THE SKIDS / THE SAINTS ARE COMING
さて、曲名を羅列したものの、クラッシュやジャム、コステロ...名前だけは知ってるものの
知らない曲ばかり。(いかにパンクを避けて通って来たか...笑)
パンク特有の疾走感が前面に出たサウンドは、どうも馴染めないのですが、
パンクらしからぬキーボードをフィーチャーしたストラングラーズや
ハーモニカもヴォーカルもカッコいいドクター・フィールグッド、
ロックン・ロールぽいトム・ロビンスン・バンド、
ポップな曲作りとコーラスを活かしたワイヤー、
そしてギターのフレーズが印象的で、一度聴いたら覚えちゃうマガジンの曲などは
パンク特有の「やんちゃなイメージ」を意識せずに聴ける名曲だと思いますよ。
さて、次回の「70’s」は、ボブ・ディラン&ザ・バンドの「偉大なる復活」を予定しています。