『みんなツェッペリンが大好きなんだ!!
レッド・ツェッペリン入門トリビュート・アルバム遂に登場!!』
カヴァー・ヴァージョンを先に知って、オリジナルに接した時に、
聴き慣れたカヴァーよりも違和感を感じてしまうことがよくあります。
どちらを先に聴くか、によって印象は変わるものなんでしょう。
このZEPトリビュートは、ZEPを知らない世代が本アルバムを聴いてから
ZEPのオリジナルを聴いても、ほとんど違和感を感じずに済むほど、
オリジナルに忠実なアレンジが多く、賛否両論があるでしょう。
収録曲は
4NON BLONDES / MISTY MOUNTAIN HOP
HOOTIE & THE BLOWFISH / HEY HEY WHAT I CAN DO
SHERYL CROW / D'YER MAK'ER
STONE TEMPLE PILOTS / DANCING DAYS
BIG HEAD TODD AND THE MONSTERS
DURAN DURAN / THANK YOU
BLIND MELON / OUT ON THE TILES
CRACKER / GOOD TIMES, BAD TIMES
HELMET WITH DAVID YOW / CUSTARD PIE
ROLLINS BAND / FOUR STICKS
NEVER THE BRIDE / GOING TO CALIFORNIA
ROBERT PLANT & TORI AMOS / DOWN BY THE SEASIDE
1曲目の4NON BLONDS(ブロンドじゃない4人)、ストレートでカッコいいロックンロール...
と思って調べてみると、なんと唄ってるのはリンダ・ペリーという女性なんですよね。
これ、知らずに聴いてると、男だと思っちゃうよね。「な~んだ!?ロバート・プラントみたいな
唄い方しちゃって、ヒネリがないなぁ...」と思っちゃうけど、女性と知って、
「ん~、お主、なかなかやるのぅ!」的な驚嘆に変わること間違いなし!!
続くフーティー&ザ・ブロゥフィッシュの曲、これ、オリジナル知らないかも。
当然ブリティッシュな香りはなく、アメリカン・ロック的な味付けで美味。
多分ビックリされる方もいらっしゃるでしょう。デュラン・デュランの「Thank You」、
あの80年代のポップ・バンドがこれをカヴァー!? 演奏もヴォーカル・スタイルも
ZEPそっくり。彼らは同年に「THANK YOU」というカヴァー・アルバムを出しており、
そこでこの「Thank You」やディラン、ルー・リード、スライなどをカヴァーしてます。
一番気に入ったのはネヴァー・ザ・ブライドという女性デュオで、ニッキー・ランボーン(vo)
キャサリン・フィーニー(p,strings)のお二人様。
ピアノとストリングスだけで「Going To California」を唄い上げています。
唄はメリサ・エスリッジやマギー・ベルあたりを思わせる、そしてなぜか
ジョン・ボンジョビなんかも頭に浮かんじゃいます。
まったく面白くもないカヴァーが半数、ちょっと面白いのが半数...といったところでしょうか。
ちなみに、タイトルの「ENCOMIUM」とは「賛辞」とか「誉め言葉」という意味です。
選曲も一部を除いてマイナーなナンバーが並ぶのもちょっと以外でした。