『モダン・ジャズ創世期を代表する偉大なるバッパー達が一堂に会した歴史的大セッション。』
一昔前までは「マッセイ・ホール」と言えばこのアルバムを指してたんですが、
最近ではニール・ヤングの「マッセイ・ホール」なんてのもありますし...。
チャーリー・パーカー (as)
ディジー・ガレスピー (tp)
バド・パウェル (p)
チャーリー・ミンガス (b)
マックス・ローチ (ds)
さて、この記録、これだけの面子が揃ったのは史上最強でしょう。
そしてパーカーやガレスピー、パウェルにしてもそれぞれ絶頂期を過ぎた頃の演奏であること、
パーカー&ガレスピーの因縁の再会、ヨッパライ状態のパウェル、
ボクシングのタイトル・マッチと日時がダブってしまい、2500人収容のマッセイ・ホールに
オーディエンスは700人くらいだったとか。
このコンサートを録音してたのはミンガスで、自身の「DEBUT」レーベルからリリース。
パーカーはマーキュリーとの契約上、「CHARLIE CHAN」という偽名を使わざるを得なかった...。
ジャケットには他のメンバーの写真が載ってるのに、パーカーはサックスと手元しか写ってなく
顔はわからないようなショットになっています。
A-2「Salt Peanuts」でのパーカー&ガレスピーの冒頭のユニゾン・プレイ、
パーカーのソロ、そしてガレスピーのソロ、どちらも下り坂とは思えない程のテンション、
それよりも何よりもパウェルのソロ、これに歓喜、歓喜!
また、B-3「チュニジアの夜」では本家本元ガレスピーのソロが凄まじく、
パワーや切れ味という点で絶頂期を過ぎた、と感じさせてしまうパーカーよりも
ガレスピーは全篇で溌剌としているようです。