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SONNY BOY WILLIAMSON 「HIS BEST」     1955-1964

 もちろん鏡い里曚Δ任后
55年から64年の間にチェス(チェッカー)に吹きこんだのが約90曲と言われてますが、
その中のエッセンス20曲を網羅したモノです。

 かつてジョニー・シャインズがサニー・ボーイを「嘘つき中の嘘つき」と評したように、
サニー・ボーイの生い立ちについては謎だらけのようです。
そういった彼の性格がちょっととぼけたところのあるコミカルなヴォーカル・スタイルと
なったのでしょうか。反対に自身のハープやバックの演奏はけっこうシャープなところが
魅力です。

 チェス(チェッカー)初録音の「Don't Start Me Talkin'」「All My Love In Vain」
にはオーティス・スパン、マディ・ウォーターズ、ジミー・ロジャーズ、ウィリー・ディクスン、
フレッド・ビロゥというブルーズ史上最強のメンバーがバックを務めており、
これはもう恐いモノ無しだ、と思ってたら、ギターがロバート・ロックウッド&ルーサー・タッカー
に替った57年の音源もまた完璧に近いものがあり、この時代にこれらの面子で記録されたことは
我々ブルーズ・ファンは誇りに思い、また素直に喜ぶべきことでしょう。
特にスロー・ブルーズ「Cross My Heart」での感情を吐露するかのような唄とハープと
ロックウッドのバッキングは絶妙ですよ。

 またブッカーT&MGズの「Green Onions」風のマイナー・ブルーズ「Help Me」、
どこかピーター・グリーンを想わせるようなヴォーカル、またオールマンズでもお馴染みの
「One Way Out」など、ホワイト・ブルーズ・マンたちのお手本になったサニー・ボーイでした。