イメージ 1

SHAKTI 「SHAKTI WITH JOHN McLAUGHLIN」     1975

 70年代初頭に結成したマハヴィシュヌ・オーケストラ、ヤン・ハマーやビリー・コブハム、
ジェリー・グッドマンらを擁し、「内に秘めた炎」「火の鳥」「虚無からの飛翔」など
立て続けにアルバムをリリースした第一期は超ウルトラ・テクのWネック・ギターが迫力でした。
続く第2期はジャズ・ロックとクラシックを融合させたようなサウンドで宇宙的な音楽感を
構築しました。

 スリ・チンモイに命名された「マハヴィシュヌ」というホーリー・ネームをもつマクラフリン、
ジャズ・ロックと決別したかのようにも思えるこのインディアン・バンド(インド人バンド)
「SHAKTI」、当時インド音楽と言えば、「バングラデシュ・コンサート」でのラヴィ・シャンカール
の演奏、レコードでもあの面だけはいつもトバシテましたっけ。(笑)
そんなインド音楽でも、こうしてヴァイオリンや速弾きアコギなどが加わってくるとハナシは別。
75年、サウス・ハンプトン大学というところでライヴ録音された記録で、
もちろんワタシは観たわけじゃありませんが、想像するに、5人のメンバーが車座状態で
繰り広げる緊張感あふれるアンサンブルはいつ聴いてもスリリング!

 第一期のグッドマンvsマクラフリンとはまた違ったシャンカールvsマクラフリン、
壮絶な速弾きの応酬、このマクラフリン(当時はマクラグリンと呼んでた)、
双頭スタイルがお好きのようで、後の新生シャクティではマンドリンとの
速弾きインプロヴィゼイションをやってるようです。(こちらは未聴です)

 とにかく本作はアコギ、ヴァイオリン、タブラ、ムリダンガムという編成の
神秘的なインド音楽にジャズのエッセンスをふりまいたものです。
言葉ではなかなか表現し難いので、是非一聴のほど。

 次回の「70’s」はボニー・レイットの「GIVE IT UP」を予定しています。