「まだ聴けてないCDたち」の一枚でした。
ギタリストのポール・ギルバートはバンド外のセッションやトリビュート・アルバムなどで
耳にしておりましたが、このMR.BIGなるロック・バンドに関してはほとんど無知でした。
本国よりも日本で人気が高かったようですね。
94年と96年の日本公演(日本武道館)を記録したものですが、
ワタシはここに収録されてる曲のスタジオ・ヴァージョンは聴いたことがないのですが、
これらのライヴ・ヴァージョン、メンバーのコンビネーションも完璧に近く、
エリック・マーティンのヴォーカル、ポール・ギルバートの超絶ギター
(ブックレットには電気ドリルで弦を擦ってる写真も)、ビリー・シーンのWネック・ベース、
そしてパット・トーペィ(でいいのかな?)の正確なドラミング、
多分ビリー・シーンとポール・ギルバートであろうハーモニー・ワーク等など、
どれもハズシのない完璧なライヴ・バンドとしての実力が覗えます。
残念ながらこの96年のツァーをもって活動休止となり、以降はメンバー・チェンジを経て
活動再開となったようです。
今回、久々にハード・ロックを聴いたけど、このバンド、かなり上手い!
でもライヴの魅力の粗削りでスリリングな部分が希薄で、ちょっとまとまり過ぎてて
面白味に欠けるかも...。ただ、最初から最後まで、一糸乱れぬコンビネーションと
テンションを維持できるということは、かなり凄いことかも...。
ブルージーな「Livin' Like A Dog」、ヴォーカルのユニゾン、ギター&ベースのユニゾンが
印象的な「Trapped In Toyland」など、どの曲も演奏能力の高さにただただ驚くばかりです。
「まだ聴けてないCDたち」のダンボール箱には他に「〔V〕AT THE HARD ROCK LIVE」
と「GET OVER IT」というアルバムもあるので、こちらも楽しみです。