これも素敵なアルバムです。
何と言ってもプロデューサーにジェフ・ローバー、イエロージャケッツ、ギル・ゴールドスタイン、
そしてベン・シドランを迎え、ジャジーな響きがたまりませんね。
ワタシ的にはギル・プロデュースの「I Love Lucy」のカヴァー、
そしてベン・プロデュースの2曲がお気に入りです。
「I Love Lucy」はトニーニョ・オルタのギターとストリングスを配した美しい曲で、
彼のウィスパリング・ヴォイスにピッタリの曲です。
ベン・プロデュースでは、ダン・ヒックスとのデュエット「Keeping My Eyes On You」と
ペギー・リーとのデュエット「You Were Meant For You」が聴けますが、
前者は一見、相性悪そうな、それでいていつのまにかフィットしちゃってる、って感じ。
後者は文句無し! じーんと来ますね。ボッサ風のけだるさがたまりませんよ。
全体的な印象としてはジェフ・ローバーとイエロージャケッツのプロデュースは
ポップな仕上げで、ギル・ゴールドスタインとベン・シドランはジャジーな大人のムード
というところでしょうか。盛夏のトンボがテーマのはずなのに、イメージ的には晩夏。
ま、しょうがないか!?