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カルメン・マキ&OZ 「ライヴ」     1977

『1977年5月21日・東京日比谷野外音楽堂、
10月18日・新宿厚生年金会館にて収録。』

 いわゆる「解散ライヴ」ですね。
2CDの1枚目、オープニングはインストの「君が代」、それに続く「午前1時のスケッチ」、
いきなりサビから始まるヴォーカル・パートのカッコ良さ、2曲目の「崩壊の前日」も
カッコ良すぎる!! 何と言っても曲間の「Uh!」とか「Hah!」「Ah!」とかの
掛け声がカッコいいし、エンディングの「Yeaaaaah!」も大迫力ですよ。
ノリのいい唄が続いた後は、「六月の詩」「Image Song」といったしっとりしていて
それでいてハードな曲を持ってくる...実際の曲順はどうだったか知らないけど、
こうやってCDで聴いてる分には、変化のある構成でたいへん気に入ってますよ。

 思い起こせば、1stアルバムがリリースされ、即LPを買って、彼らの素晴らしさを
ロック仲間に吹聴するも、皆、異口同音に「え!?『時には母のない子のように』のカルメンマキ?」
と、小馬鹿にしたような反応...。それが悔しくって、春日さんのギターをコピーしまくった
ものでした。だってマキさんのヴォーカルは真似できないからね。(笑)

 そして、DISC-2はクリムズン風の「閉ざされた町」で始まります。
この曲も「Uuuuh!」とか「Aaaaah!」とかカッコいいですよ。
所々にクリムズンぽいところが見え隠れして、ニヤニヤして聴いてたものです。
これだけ、自分の声を自由自在に操れる女性シンガーは、後にも先にもマキさんだけでしょう。

 このDISC-2は「閉ざされた町」に始まり、「26の時」「空へ」「私は風」と
雪崩れ込んでいくのですが、長い曲が多いのですが、ヴォーカルのクォリティは下がることなく、
(音程が不安定になる場面もたしかにありますが)ハイ・テンションをキープし続けるマキさんは
やっぱり凄い!!泣く子も黙る「私は風」、17分もあるこの曲、ライヴの最後のほうで
ちょっと疲れも見えるマキさんですが、最後の力を振り絞ってシャウトしてます。
リッチー・ブラックモア&ジョン・ロード風の演奏もどこか懐かしいですね。

 やっぱりいくつかある長尺モノは、春日さんの曲作りというか構成が素晴らしいので
聴き手は「起承転結」を肌で感じながら、まったくだれることなく楽しめます。
ワタシも青春時代に一度だけですが「生OZ」を体験できて良かったと思ってますよ。
こんな素晴らしいバンド、二度と出てこないでしょうよ。

 「私は風」が終わった後、「気をつけて帰ってください。またいつか...バイバイ」
が印象的でした。

さて、次回の「70’s」は「JOE COCKER'S GREATEST HITS」を予定しています。