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STYX 「BRAVE NEW WORLD」     1999

「まだ聴けてないCDたち」の中の1枚でした。

 70年代に一世を風靡した「プログレッシヴ・ロック」という括りには
キング・クリムズン、イエス、ピンク・フロイドなどの後世に語り継がれているバンドが
あります。他にもイタリアやフランスなどのバンドもあり、欧州勢のロックのくくり
という認識が当時はありました。それに対してジャーニーやカンサス、ボストン、
そしてこのスティクスあたりが「米国プログレ」と呼ばれたりしましたが、
インプロヴィゼイションを重視した長尺モノやコンセプチュアルな構成の多い欧州勢に対し、
どこかキャッチーでポップな要素も大いにあり、のMADE IN USAのサウンドは肩が凝らずに
聴けて楽しいですね...なんて書いちゃいましたが、上に挙げたUSAバンドの中で
真剣に聴いたのはジャーニーくらいで、このSTYXに至っては、初体験でした。

 曲によって3人(ジェイムズ・ヤング、デニス・デヤング、トミー・ショゥ)のヴォーカルが
聴け、それぞれ曲調によって分担しているようです。

 タイトル・チューン「Brave New World」は中近東サウンドのようなインパクト大の
イントロとそれに続くヴォーカル・パート、しかしサビは一転してカラッと明るめのコーラス、
この不自然なギャップはなんだ!?

 かと思えば、「Just Fell In」のようなタダのロックンロールなんてのもあるし...。

 過去にどこかでSTYXに触れていたんだと思うけど、まったく印象に残らなかったのでしょう。
今このアルバムに接してそう確信しました。(笑)

 ただ、「Fallen Angel」や「Goodbye Roseland」のようなバラードにおける
デニス・デヤングのソングライターとしての魅力は聴き逃せないですね。