『ドナルド・フェイゲンとともにスティーリー・ダンを率いる
ウォルター・ベッカー、約14年ぶりのソロ第2作目。
プロデューサーにラリー・クライン(ジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコック等)
を迎え、ミュージシャンも活動再開後のスティーリー・ダンのメンバーを中心に
構成した充実作。』
ベッカーの1st「11 TRACKS OF WHACK」はフェイゲン&ベッカーのコ・プロデュース
でしたが、以降のフェイゲンのソロ・アルバムはフェイゲンのセルフ・プロデュース、
そしてベッカーの今作はラリー・クラインのプロデュースによるものです。
ラリー・クラインといえば、ジョニ・ミッチェルのかつてのナニでありまして、
最近ではメイデリン・ペルーやルシアーナ・ソウザ、ハービー・ハンコックらの作品を
プロデュースしており、そのルシアーナ・ソウザのアルバムにはベッカー&クラインの曲や
ベッカー&フェイゲンの曲までもフィーチャーされていました。今回のベッカーの新作にも
ルシアーナ・ソウザがヴォーカルで参加しています。
さて、この新作、あれれ!? レゲェ調の曲が目立つぞ!?
「Downtown Canon」や「Bob Is Not Your Uncle Anymore」
「Do You Remember The Name」などは、
ダン時代のアルバム「THE ROYAL SCAM」あたりのレゲェサウンドとはまた違ったニュアンスですが、
ダンのレゲェ要素はやはりベッカーが持ち込んだものと思われます。
それにしても話題にもならず、ひっそりとリリースされたアルバムですが、
1stアルバム同様、好きですよ、ちょっと変態っぽいヒネリが。
相変わらず詩は難解で、ワタシにはわかりません。(笑)