カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1960's
今は昔、40数年前、小学生4年か5年生の頃に買ってもらった赤いレコードです。
当時、音楽の授業で、月に一度だけ、唄も唄わず、笛も吹かなくていい「レコード鑑賞」
という日があり、そこで聴いたのがこの「軽騎兵序曲」でした。
先生が物語り風に「この部分は友が死んだ時の悲しみだよ」とか「これは行進だよ」
とか解説してくれて、子供心にこの曲がたいへん気に入りました。
学校からの帰り道、覚えたてのメロディを口ずさみながら帰ったものです。
しばらくして、レコードを一枚だけ買ってもらえる機会があり(それが何かのご褒美なのか、
お祝いなのか、プレゼントなのかは忘れましたが、そのようなことがない限りは、小遣いなどでは
とても買えない時代でした)、迷わず「軽騎兵序曲」を買ってもらいました。
もちろん「はじクラ(はじめてのクラシックのレコード)」でしたよ。
高らかなファンファーレで行進が始まり、途中、友を亡くした悲しみを乗り越え、
再びさっそうと疾駆する兵隊...という起承転結を勝手に頭の中に描き出し
一人で悦に入ってた子供だったんですねぇ。(笑)
ラストの盛り上がりはすさまじかったですよ、小学生には。(笑)
B面は「天国と地獄」、当時、フォーク・クルセイダーズの「帰って来たヨッパライ」が
流行ってて、神様の「なぁオマエ、天国っちゅうところは、そんなに甘いもんやおまへんや。
もっと真面目にやれ~!」のバックで鳴ってた音楽だ!
運動会で割れたスピーカーから、がなりたてる音楽だ!
フレンチ・カンカンとかの踊りで鳴ってるのもTVで観た事あるぞ! 的な想い出が
頭の中を駆け巡ったのを昨日のことのように覚えております。(笑)