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JOHN PIZZARELLI 「KNOCK ME A KISS」     1980-1986

『粋な弾き語り、ピツァレリの魅力のすべて23曲。
都会的でスマート、そしてヒップな感性を備えた弾き語り、J.ピツァレリの
魅力を満載したベスト・アルバム。
M.フランクスの哀愁、N.K.コールのジャイヴ感覚を兼ね備えたギターとヴォーカルを
存分に収録。
日本盤のみチック・コリアの<スペイン>をアルファ・プラス。』

 父親のバッキー・ピツァレリは7絃ギターのジャズ・ギタリストでしたが、
息子のジョンも7絃にこだわっています。ただ、スタイルは唄って弾く、弾き語りの
スタイルで、ナット・キング・コールをお手本としたシンガーです。

 1980年にオヤジと録音した「2×7=PIZZARELLI」(7絃のデュオ)からちっく・コリアの
「Spain」、ちょっとアマっぽいところもありますが、当時まだ20歳、さすが親子だけあって
息はぴったりです。

 初リーダー・アルバムに収録されていた「I Like Jersey Best」は彼の故郷である
ニュージャージー賛歌で、この頃はギターは父のバッキーにまかせ唄に専念してたようです。
彼のライヴの定番ですね。

 初期の代表アルバムといえば86年の3rd「SING! SING! SING!」ですが、
そのタイトル曲での一人コーラスとクラリネット(エディ・ダニエルズ)が特徴です。
その他、本ベスト・アルバムのタイトルとなった「Knock Me A Kiss」など、
この86年のアルバム「SING! SING! SING!」は1930~40年代の懐かしい曲ばかりを
取り上げた名盤です。

 とにかく初期のジョンはナット・キング・コール・スタイルのヴォーカルや、
「Racing With The Moon」に聴かれるギターとヴォーカルのユニゾン・プレイ
(ジョージ・ベンスン風)など、多彩な弾き語りが聴け、楽しいアルバムとなってます。