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TEN YEARS AFTER 「THE ESSENTIAL COLLECTION」     1969-1974

 TYAのレコードも若い頃、処分しちゃって、残ってるLPは「A SPACE IN TIME」だけ。
何年かぶりに聴きたくなって数年前に中古のベスト盤を買いました。
彼らの代表曲とも言える「I'm Going Home」と「Good Morning Little Schoolgirl」
「Sweet Little Sixteen」の3曲がライヴ・ヴァージョンで収録されているのも嬉しいですね。
やっぱりTYAとロリー・ギャラガーはライヴで聴くのが一番! と賛同してくれる人は
ぜひ「WOLFGANG'S VAULT」で聴いてみてくださいな。'68、'71、'73、'75の音源が
聴けますよ。

 アルヴィン・リーは「速弾きギタリスト」と称されましたが、当時も今も、速弾きは
数え切れないくらいおり、速弾きの基準がどうも曖昧なようにも思えますが、
はっきり言えることは、当時、チョーキングに頼った見せかけの速弾きギタリストが多い中で、
アルヴィンはチョーキングに頼らないジャズ系のフレーズも感じさせるギタリストだった
ということ。そして弾いて唄えるギタリストでしたね。
当時は、ギターとヴォーカルは分担してるのが多かったし、そのギターとて、
リード・ギターとサイド・ギターがはっきり役割分担しているバンドが多かったですから、
一人でコードをかき鳴らし伴奏しながら、アドリブ・プレイもやり、唄まで唄っちゃう
という凄いヒトだったんですよね。今でこそバンド・メンバーのリストラが進み(笑)
弾きながら唄うのが当たり前になってますけどね。(笑)

 ライヴ・ヴァージョンの迫力、そして「夜明けのない朝」でのアルヴィンの鬼気迫った
ギター・ソロ、まさに恐ろしいくらいの迫力! ジャズっぽい「Me And My Baby」も
当時は好きではなかったけど、この歳になって聴くと、いいですねぇ。

 ロックンロール、ハード・ロック、ブルーズ・ロックなどが持ち味のTYAですが、
そんな彼らの名演のなかで「Change The World」(クラプトンじゃぁないよ)のような
アコースティックな曲を聴くと、今でも「ハッ!!!」とさせられます。

 さて、次回の「70’s」は、中本マリさんの「アフロディーテの祈り」を予定しています。