クリーム解散後、ブラインド・フェイス~デラボニ・ツァー~ソロ・アルバム発表と
どれもこれも中途半端に終わったECが、デラボニ・ツァーで知り合った米人ミュージシャン
と結成したのがデレク&ザ・ドミノスで、デュアン・オールマンを含めて、
ECの生涯で一番信頼し合えるメンバーだったのではないでしょうか。
(後にジム・ゴードンとの確執はありますが)
ただ、クリーム以降、ブラインド・フェイスも含めて、ファンが大きく戸惑ったのも事実で、
セールス的には思惑とはかなり乖離していたようです。ですから、本作がロック名盤としての
地位を築くまでは時間を要したわけです。
正直申しまして、ワタシ自身もあの暑苦しいヴォーカルのボビー・ウィットロックは
どうも苦手でして...。(笑)
サウンド的にも「Nobody Knows You」「Key To The Highway」
「Have You Ever Loved A Woman?」あたりのブルーズ・ナンバーと
ジミヘンの「Little Wing」以外は、飛ばし気味です。(笑)
とにかくワタシにとって、好き嫌いがはっきりと分かれる曲構成ですが、
フレディ・キングの「Have You Ever Loved A Woman」はECの生涯一の出来である、
と信じて疑いません。やはりブルーズをプレイしている時のECは一番輝いてますね。
彼が理想として描いていた音楽像がこのアルバム「LAYLA」で表現されており、
今日の彼の土台となってることも否定できない事実であります。
2枚組アナログ盤は、なんか、モコモコした音で、あまり聴く気がしませんでしたが、
リマスター版のCDは音質も飛躍的に向上して、大満足です。
次回の「70’s」はTEN YEARS AFTERの「ESSENTIAL COLLECTION」を予定しております。