『ジョン・スコがジャズに帰って来た!!
衝撃の女流ドラマー、テリ・リンを迎えた、ジョン・スコ待望の新作登場。』
ギタリストによる「All The Things You Are」の名演は数あれど、ここでは彼のトリオの
ドラマー、ジョン・ヴィダコヴィッチではなく、テリ・リン・キャリントンを起用し、
軽いけど表現力豊かなドラミングを得て、ジョンスコもストレイト・アヘッドなジャズを
展開しています。どちらかというとR&Bっぽいドラミングのジョン・ヴィダコヴィッチではなく
テリ・リンの軽やかなドラミングが冴えています。
「All The Things You Are」のようなスタンダードを取り上げたことも嬉しいのですが、
オリジナルの「Science And Religion」でのドン・グロルニック(key)を交えたプレイは
職人気質+クリエィティヴという、相反する要素がうまく中和されていて、このテンポといい、
ドンの上手いのかヘタなのかわからないキーボード・プレイに聴く度に感心させられます。