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SERGIO MENDES 「TIMELESS」     2006

『ブラジル・ミーツ・ヒップホップ/R&B!
ブラジル音楽の巨匠、セルジオ・メンデス約10年ぶりの新作は、
プロデューサーにwill.i.am(ブラック・アイド・ビーズ)を迎えた超話題盤!』

 ん~、絶句ですねぇ。(感嘆の意味合いの絶句ではなく、言葉が出ないと言う意味での絶句です)
 
 これをセルメンの作品として聴くか、あるいはトリビュート的な聴き方をするかで
ニュアンスは大きく違うと思います。

 参加アーティストも、エリカ・バドゥ以外は、それほど好きなヒトでもなく、
第一、このアレンジ(will.I am)が何度聴いても好きになれません。

 我々が聴き親しんできたセルメンの音楽とは程遠いし、ブラジリアン・ミュージックの
エッセンスも感じられないし...。ただ、セルメン自身が、「このサウンドは、自身の
発展型である」という意図の元に作られたなら、ワタシ自身、ついて行けない...
と思いながら、手にしてから2年半が経過してしまいました。

 さて、何度も何度も聴いてみて、ようやくわかりかけてきたことは、彼の音楽自体が
「Timeless」である、というか、ブラジリアン・ミュージックそのものが「Timeless」なのかなぁ、
という点です。ボサノヴァでさえ、生誕50周年なのですから、
もっと広義でのブラジリアン・ミュージックは、まだまだ発展する余地が大いにある、
ということが、おぼろげながらにわかったような、わからないような...。

 ただひとつ、ブラジリアン・ミュージックの魅力の一つとしてワタシ自身がとらえていた
「哀愁感」といったものがここに感じられないのは、ワタシの聴き方が悪いせいでしょうか?