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矢野顕子 「akiko」     2008

『グラミー賞受賞音楽プロデューサー「T・ボーン・バーネット」をプロデュースに迎えた
4年ぶりにして渾身のフル・オリジナル・アルバム。
ロサンゼルス・ニューヨーク録音による全10曲収録。』

 ここまでバンド・サウンドに徹した作品は矢野さん自身、初めてではないでしょうか。
また、メロディやコードなどもロックぽくシンプルすぎて、ちょっと戸惑うファンもいるでしょう。
(実際、ワタシもかなり戸惑ってます。笑) ま、マーク・リボーの参加と、
「The Long Time Now」でスチュアート・ダンカンの名前を見つけたことで、
良しとしましょう。(笑)
ZEPの「胸いっぱいの愛を」のエンディングのマーク・リボーのギター、凄いですね!
トム・ウェイツのところで弾いてたような「ハズシ・フレーズ」を期待してましたが、
ロック・アルバムなので、この辺のわかりやすいプレイで、これはこれで良かったかも...。

 ただ矢野顕子ファンとしては、彼女のポテンシャルというか、バックグラウンドが
十分に活かされきっていない、という印象を持ってしまいます。やはり、人の手を借りずに
自分のペースで制作して欲しかった...と思っちゃったりします。
(前夫の矢野誠氏や現夫の坂本龍一氏を除けば、あとはセルフ・プロデュースで
制作してきた矢野顕子さんが外部プロデューサーを迎えたことに関しては、
ワタシのまわりでも賛否両論です。)

 ま、彼女にはいろんなバックグラウンドがあり、どの切り口が好きかによって、
本作の受け留め方は違ってきて当然だと思うのですが...。

 この面子でライヴをやる、ということらしいので、それはそれで楽しみですね。