『前作から1年半、自身のバンド「ザ・ダンスホール・ドクターズ」をスタジオに迎え、
ライヴ感覚でレコーディングされた意欲作。
日本盤のみフェイス・ヒルとのデュエット曲「イッツ・ユア・ラヴ」を特別収録。』
もういい加減「フェイス・ヒルのダンナ」という紹介はやめようよ!
て、言いたくなりますね。
ティム自身「ウェイロン・ジェニングスやイーグルス、オールマンズといった僕が70年代に
聴いていた、カントリーやロックの質感を出したかったんだ」と言っているように、
バンド・サウンドを前面に打ち出し、カントリー臭とポップ臭をうまく中和させたところが
ミソですねぇ。
「Illegal」にはドン・ヘンリーやティモシー・シュミットがコーラスで参加してますが、
それよりもエンディングのツイン・リード・ギターがロックを感じさせます。
また、エルトン・ジョンの「Tiny Dancer(可愛いダンサー)」をカヴァーしていますが、
これまた、原曲のメロディ・ラインの良さをうまく表現した仕上がりで、
スライド・ギターをフィーチャーして、うまくカントリー・テイストを加えています。
そして97年の「EVERYWHERE」で結婚直後のフェイスとデュエットした「It's Your Love」が
そのまま再収録されていますが、結婚6年後のおしどりデュエット・ヴァージョンをぜひ
聴いてみたいものです。日本ではフェイスのダンナですが、向こうでは人気は拮抗していますから
97年の「with F.HILL」ではなく「& F.HILL」というニュアンスになったはずですが、
残念ながら収録されてるのは97年のヴァージョンでした。