メキシコ民謡といえば、「ラ・クカラチャ」が一番知られているでしょう。
(ボクでも知ってるくらいですから・笑)
この「ラ・クカラチャ」という歌は、20世紀初頭のメキシコ革命時の農民派のゲリラ・リーダー、
パンチョ・ビリャを称えて唄ったモノと言われてます。歌詞に出てくる「ラ・クカラチャ」とは
「ゴキブリ」のことで、「マリファナが切れてしまったから、ゴキブリはもう歩けない...」と
唄われています。パンチョ・ビリャの兵士たちが自分たちをゴキブリに例えて唄ったのでしょう。
また、いろんな替え歌が存在したらしく、「ラ・クカラチャ」は兵士のことを唄った、とか、
パンチョの愛人のことを唄った、とか、いろんな説があるようです。
ここに収録された21曲は、トランペットやマリンバなどがフィーチャーされ、
どれも陽気なサウンドばかりです。「El Zopilote Mojado」のようなマイナー調の曲さえ
陽気に聴こえますから不思議ですねぇ。