イメージ 1

南佳孝 「ボクのこころ~MEU CORACAO」     2008

 『デビュー35周年を迎える南佳孝のセルフカヴァー・ベスト・アルバム。
ボサノヴァ誕生50周年の今年、初ブラジル・レコーディング!
作詞に秋元康を迎えた新曲「Route134」を含む、全14曲収録。』

 南さんに詳しくないヒトでも「スローなブギにしてくれ」や、
他人が歌った「モンロー・ウォーク」「スタンダード・ナンバー」ぐらいは
耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 元々ブラジル音楽に造詣が深く、ここ近年はブラジリアン・テイストを
盛り込んだ作品を発表してきた南さんが、ついにブラジルに渡り、
自身の代表曲をボサノヴァ・アレンジでセルフ・カヴァーしちゃいました。
おまけに、あこがれのアントニオ・カルロス・ジョビンの「想いあふれて」を
ジョビンのお孫さん(ダニエル・ジョビン)とデュエットしています。

 ただのベスト・アルバム的なセルフ・カヴァーにならなかったのは、
昔から憧れていたボサノヴァ・アレンジにしたこと、
そして「モンロー・ウォーク」「スロブギ」に至っては日本語ヴァージョンに加え
ポルトガル語ヴァージョンも収録していること、そしてあこがれのジョビンに
一曲捧げていることなどが挙げられます。
ボサノヴァ生誕50周年という節目を飾るにふさわしい、
南さんのキャリアの中でも最大の快挙ですね。

 もちろん大好きな「プールサイド」「Midnight Love Call」も入っており
大満足!!あと「チークダンス」があれば更に良かった!?

 オリジナルはちょっとキザでおしゃれなものが多いのですが、
ボッサのリズムを取り入れることで、また違った魅力を味わえます。

 サンバぽいリズムの「モンロー・ウォーク」、ちょっぴりジャジーな「スロブギ」
ボッサ・アレンジの「プールサイド」「涙のステラ」、
そして「夜間飛行~日付変更線」のメドレーなど、どれも素晴らしい仕上がりです。

 南さん、素晴らしい仕事をしましたよ。