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BENNY GOLSON'S NEW YORK ORCHESTRA feat. ART FARMER
                「BRANDENBURG CONCERTOS」     1989

 『ジャズファン、クラシックファンに贈るジャズ・バッハの必聴盤!
モダン・ジャズ界の秀才、ベニー・ゴルソンが長年の構想をあたためて、
ついにバッハの大いなる遺産「ブランデンブルグ協奏曲」の
現代的オーケストレーションのスコアを完成。
ゴルソンの革新的なニュー・サウンドが、バッハの奥深い精神に
新解釈を試みた意欲作。』

 仕掛け人は日本のアルファ・レコード。
アート・ファーマーをソリストに、マルグリュー・ミラー(p)、
ルーファス・リード(b)、マーヴィン・スミッティ・スミス(ds)のクァルテットに
ニューヨーク・フィル・ハーモニー交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団のメンバーを揃え、
さらにルー・ソロフやジョン・ファディスを従え、おまけにスウィングル・シンガーズを
加えた布陣で、ベニー・ゴルスンが「空前のスケールを持つ試み」に挑みました。

 原曲には詳しくありませんが、ストリングス(ヴァイオリンやヴィオラ)をすべて廃し、
管と女声コーラスだけで構築したり、特に「第3番」の「アレグロ~モデラート」での
ファーマーやミラーのブルージーなソロは原曲には絶対にあるはずがなく、
まさにゴルスン・マジックと言えるでしょう。

 多分、現在ではなかなか手に入りにくいアルバムだと思います。