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FAIRPORT CONVENTION 「RAREPORT CONVENTION」     1968-2001

 フェアポートの4枚組BOX「FAIRPORT UNCONVENTIONAL」のDISC-2です。
未発表のレア・トラックを集めたもので、イアン・マシューズやサンディ・デニー在籍時の
第2期フェアポート(1968)から2001年の第16期フェアポートまでが
網羅されています。

 サンディとイアンのデュエット「Suzanne」(レナード・コーエン作、1968)、
ディランの「Percy's Song」(69)、「Dear Landlord」(69)、
「I Don't Believe You」(73)、
カンツォーネの名曲「O Sole Mio」を英訳した「It's Now Or Never」
(2001、スティーヴ・ティルストンがゲストで唄ったもの)、
リチャード・トンプスンが唄うシナトラの「The Lady Is A Tramp」(68)
など変わり種満載、決して録音状態の良いものばかりではありませんが、
ファンにとってはかなり楽しめる内容です。

 ワタシ的にレア度NO.1はRTが唄うスタンダード「The Lady Is A Tramp」でしょう。
「John Peel's Top Gear」という番組にて収録されていますが、68年のX’masの
同番組ではドアーズの「ハートに火をつけて」のブラス・セクション入りのパロディを
やったそうです。こちらの音源もぜひ聴いてみたいものです。
この「The Lady Is A Tramp」でのデイヴ・マタックスの「なんちゃってジャズ・ピアノ」
とサイモン・ニコルのこれまた「なんちゃってジャズ・ドラム」も一生懸命で
微笑ましいですね。

 面白いのは「The Deserter」で、オリジナルはアルバム「LIEGE AND LIEF」に
収められているサンディのヴォーカルですが、本ヴァージョンはサンディが脱退した後の
70年4月のBBCで、ディヴ・スウォーブリックが急遽ヴォーカルを担当しています。
これがまたトラッドぽい仕上がりになっていて、ワタシ的にはオリジナルと同じくらい
好きなヴァージョンです。