『ライ・クーダー、リチャード・トンプソン、ロリー・ギャラガー、
ジム・ウィーダーほか、世界中のギタリストに影響を与えた
伝説のテレキャス・マスター、ジェイムス・バートンの傑作ソロ・アルバム。
プレスリー、リッキー・ネルソン、ジェイムス・テイラーほかの名曲及び
オリジナルを見事なチキン・ピッキング奏法で披露。』
71年発表のバートン名義の唯一のソロ・アルバムということになるのでしょうか。
CD化されたのが97年、国内発表は2002年でした。
エルヴィスのバックを務めるかたわら、セッション・マンとして
多くのレコーディングをこなしてきたバートン、本作では
「Polk Salad Annie」
「Suzie-Q」
「Fire And Rain」
「Johnny B.Goode」
「Delta Lady」
「Mystery Train」
「Hound Dog」
などでテレキャスやドブロをプレイしています。
カントリー・テイストやスワンプ風のサウンドを展開していますが、
「エレキ・バンドがヒット曲をインストでカヴァーしてみました」的な
印象に留まっているのが残念です。ギターにディストーションをかけた
トラックが多いのもその要因の一つでしょう。
唄伴には素晴らしいのがいっぱいあるんだけど、全編自身のインストとなると...。
むしろ、セッション・マンとして当時ドブロの需要が多かったことから
ドブロも弾きだしたと言われていますが、
「Fire And Rain」やブルージーな「Hi-Heel Sneakers」でのドブロ・プレイが
新鮮かも。