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はっぴいえんど 「はっぴいえんど」      1970

 『日本語のロック誕生!!』

 通称「ゆでめん」

 彼らが「日本語ロック」にこだわった背景には、当時のGSの商業ベースや
歌謡曲路線と一線を画したかった、という要因もあったと思います。
それ以上に、洋楽コピーではなくオリジナルにこだわったということも
当然あります。

 バッファロー・スプリングフィールドに多大な影響を受けたことは
間違いありません。
バッファローの「AGAIN」に倣って「Thanks」を書き連ねています。
「順不同」となってますが、STILLS,NASH,YOUNGの3人は続けて記されていますが、
その3人の6名ほど手前にCROSBYだけが単独で書かれているのも
クロスビー・ファンとしてはかなり気になります。

 「12月の雨の日」のレズリーを通した鈴木さんのギターといい、
バッファロー的な部分は、この「12月の雨の日」と「春よ来い」の2曲に
集約されているような気がします。

 もちろん、日本語とロックのメロディやリズムに乗せるという気負いみたいな
ものも感じられ、当時は違和感を感じた部分も正直ありましたが、
次作の「風街ろまん」では、さらに日本語とロックの関係がマイルドになります。