しかし凄い顔ぶれですねぇ。
共演者にジェフ・ベック、ジョーイ・デフランセスコ、デニス・チェンバーズ、
パコ・デ・ルシア、アル・ディ・メオラ、マイケル・ブレッカー、スティング、
ディヴィッド・サンボーン・・・。
当然アルバムとしての統一感はまったくありませんが、ジョンのいろんな
スタイルを楽しめる一枚です。
1曲目からジェフ・ベックと名曲「Django」をやってますが、バトルというよりも
ジェフのロック・スタイル(これはブラインドでもジェフとわかる)と、
ジョンのジャズ・スタイルの対比が面白いです。ジェフはあくまでも自分のスタイルを
貫き通していますが、これとてジョンの前では稚拙(失礼!)に聴こえます。
アコースティック・ギター・トリオの再演ともいえる「El Ciego」(ジョン,パコ&アル)
シャクティを思い起こさせる「The Wish」、もうひとつのギター・トリオ
(ジョン、フィリッペ・ロリ&ヤン・マレッツ)の「The Peacock」での
エヴァンスぽい音世界も魅力です。
逆にブレッカーやサンボーンの管入りはワタシにはピンと来ません。
これはこれで、別企画でやってくれれば良かったのに...。