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南佳孝 「スローなブギにしてくれ / ラプソディ」      1981

 『角川春樹事務所・東映提携作品
東映配給「スローなブギにしてくれ」オリジナル・サウンドトラック。』

 片岡義男さんの「スローなブギにしてくれ」の映画音楽を依頼され、
映画とアルバム「SILKSCREEN」をリンクさせて作った、と南さんは述べておられます。

 アルバムで1曲目のパイプオルガンの荘厳なインスト「Overture」に導かれて
「うぅおんちゅう~」と始まる「スロブギ」ですが、シングルカットされたヴァージョンは
もちろんパイプオルガンの序曲がカットされています。

 南さん自身、片岡さんの大ファンで、ほとんどの作品を読破されているそうです。
実はワタシも片岡さんの大ファンでして、南さんの曲を聴くたびに
片岡ワールドが頭に浮かび、また片岡さんの作品を読むたびに南さんの曲を
連想してしまうほどです。

 松本隆さんが南さんのために書く詩は、ちょっとキザな感じのものが多く、
南さんの唄い方に合ってるのかも。
B面の「ラプソディ」は来生えつ子さんの詩ですが、来生さんの詩も
南さんはたくさん取り上げておられ、こちらもかなり相性が良いようです。

 一般的にはこの「スロブギ」と「モンロー・ウォーク」が南さんの
代表曲ということになるのでしょう。

 片岡さんの作品には「いい女」「クルマ、あるいはオートバイ」そして
「カクテルなどのお酒」が必ずと言っていいほど登場しますが、
そのあたりも南さんと共通点があり、やはり80年代の象徴なのでしょうか。