今から27~8年前、梅原司平さんのコンサートを初めて聴きました。
コンサートといっても、市内の某S/Cの、昼は喫茶店、夜はスナックみたいなお店で
ディナー・ショーといえばかっこいいですが、ミニ・コンサートみたいな集いでした。
そのコンサートで彼のメジャー・デビューのシングル盤を頂きました。
A面の「峠茶屋」は、父親と一緒に墓参りに行った思い出を唄ったもので、
父親が「やがてお前が所帯を持ったら孫の顔を見せに来い
そんな頃には墓の周りに咲いているだろう彼岸花」
その父親が亡くなって15年たってから唄ったもので、
1946年生まれの梅原さんは、父親を56年に亡くし、80年にこの「峠茶屋」
を発表しました。父親を亡くされたのは10歳の時ですから、その前に
「孫の顔を見せに来い」と言われてたのですから、この呉羽の峠茶屋の思い出は
生涯忘れることはないでしょう。
そんな気持ちを唄にした曲です。
対して、B面の「ふんだりけったり」はちょっとユーモラスな唄で、
「うっかり床屋でコックリ居眠り スッカリ 虎刈り ションボリ ガックリ」
「びっくりあの娘と バッタリ会ったり バッチリ呼吸が ピッタリあったり」
「張りきり頑張り 庭付き建売り チョッピリ ツッパリ ガッチリ 買ったり」
「やっぱりあいつは 上役ベッタリ シッポをふりふり ゴマスリ おしゃべり」
と、語呂を合わせた面白い内容の唄です。
その後、梅原さんはアルバム8枚と、30周年記念ベスト・アルバムをリリースし、
今でも郷土を中心に活動されていると思います。
最後に、ワタシは音楽カテゴリーを中心に書き込んできましたが、
今回、久々に梅原さんのレコード盤をターンテーブルに乗せ、
郷土の皆様にも彼の地道な活動を知っていただきたいと思い、
富山県のカテゴリーに載せていただきました。
ジャケットの髪型といい、眼鏡といい、懐かしいですね。
「髪型」といえば、そのミニ・ライヴで相席されたのが、そのお店の近くで
床屋をされているかたでした。