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V.A. 「キング洋楽シングル・ダイジェスト盤!」     1974

 1974年の5月25日と6月10日発売分の小売店用のプロモ盤です。
ジャケットの裏面には曲目、演奏者、セールス・ポイントなどが記されています。
小売店からオーダーをもらうための販促ツールです。

 多分、レコード会社の思惑どおりにヒットしたものや、思ったほど良い結果が
出なかったものもあるのでしょう。

 以下、原文の通りです。

A-1「ラプソディ・イン・ホワイト」(バリー・ホワイトとラヴ・アンリミテット・オーケストラ)
 『世界的な大ヒット曲「愛のテーマ」に続く、バリー・ホワイトとラヴ・アンリミテッド・オーケストラのニュー・シングル。同名アルバム(5/10発売)よりのシングル・カット。バリー・ホワイトの攻勢は今や日本でも日の出の勢い。メリハリのきいたリズム・セクションと流れるようなストリングス、そして名手デビット・T・ウォーカーの巧妙なギターのからみと、このニュー・シングルも、「愛のテーマ」を上回る、フレッシュなインストルメンタル。ヒットが確実です。米チャート上昇中!!』

A-2「フォックス・ハント」(ハーブ・アルパートとティファナ・ブラス)
 『8月上旬に発売になるハーブ・アルパートの5年振りの新録音から第1弾目のシングル・カット。オリジナル・メンバー3名と新たにメンバー6名を加えて、ヴォーカルにラニー・ホールを迎えたニュー・ティファナ・サウンド。アメリアッチ+ロックで現在全米チャート急上昇!ベスト10入りは間近。』

A-3「ライズ・アゲイン」(ボビー・コールズボロ)
 『「ハニー」の空前のヒットによって大スターとなったボビーの人気は根強い。前作「思い出のサマータイム」のオン・エアーはすばらしく、マスコミでのボビーへの認識は再び高まっている時だけにタイムリーな発売である。今秋には、ボビー・デビュー10周年ベストLPが全世界で発売されることもあり、アンディをしのぐ愛のシンガーとして大プッシュをしていきます。本国アメリカでは、ボビーは、トム、エンゲルと並ぶ大スターである。この最新シングルも全米ベストセラーになるのは時間の問題だろう。』

A-4「愛は夢の中に」(カーペンターズ)
 『只今強力プッシュ中!!』

A-5「恋のハート・ビート」(デフランコ・ファミリー)
 『只今強力プッシュ中!!』

A-6「オー・ベリー・ヤング」(キャット・スティーヴンス)
 『只今強力プッシュ中!!』

B-1「リヴィン・フォー・ユー」(アル・グリーン)
 『ソール・ミュージックの王者アル・グリーン日本上陸。その皮切りのヒット・チューンがこれ。アルなくしてソールはない。ソールなくして日本のポップスは語れない。本年度最大のアーティストにご注目。』 
(ソウルを「ソール」と表記しています)

B-2「パピヨンのテーマ」(エンゲルベルト・フンパーディンク)
 『ポップス界最大の競作となったパピヨンの大本命はこれ! エンゲルのロマンティックな歌唱が今話題です。』

B-3「ハピネス」(ギルバート・オサリヴァン)
 『若者たちのアイドル、ギルバート・オサリヴァンの新曲、ここでギルバートはまたまた大飛躍をとげました。』

B-4「レッツ・ゲット・マリード」(アル・グリーン)
 『「リヴィング・フォー・ユー」に続くアル・グリーンの大ヒット・チューン。快適なテンポでアルの人気が決定的となります。』

B-5「哀しみのカフェ」(マイク・ストーリー)
 『オサリヴァンに続くマイク・ストーリーのセンセーショナルな登場。1954年エルヴィス、1964年ビートルズ、そして1974年マイク・ストーリー、大スターは10年ごとに突如出現する。』


 ちなみに、このレコードの前オーナー氏(多分どこかのレコード店の店主か担当者でしょうか)は、A-1に赤の三重丸、A-2に赤の二重丸を付けています。また「パピヨンのテーマ」のタイトルを丸で囲んでいます。

 A-4、A-5、A-6には「只今強力プッシュ中!!」としか記されておらず、この3曲に関してはゴタゴタ能書きを書かなくても売れる、という目論見だったのでしょう。

 さて、あなたの好きな曲、懐かしい曲はありましたか?