『蘇る神技のギター!! 天才ベーシスト、ジョナス・エルボーグを擁して
さらにパワーアップした "マハヴィシュヌ" が高度なグループ・エクスプレッションで
ジャズ・フュージョン・シーンに挑みかかる衝撃の話題作!!』
スウェディッシュ・ベーシスト、ジャナス・エルボーグ、ビル・エヴァンス(sax)、
ミッチェル・フォアマン(key)、ビリー・コブハム(ds)らと80年代の
マハヴィシュヌ・オーケストラを展開、しかしついにビリー・コブハムが脱退、
替りにダン・ゴットリーブを加え、本作が録音されました。
オン・タイムで初めて聴いた時は「なんかウェザー・リポートみたいな音だなぁ。」
という印象でした。当時、このようなサウンドが氾濫してましたので、
70年代のマハヴィシュヌ・サウンドを期待していたワタシはちょっと肩透かしを
喰ったような感じでした。
ただ、エレクトリック、アコースティック、シンセ・ギターなどを駆使し、
「超絶テクニック」はまさに健在でした。特に「The Wall Will Fall」では、
前半軽快だったダンのドラミングが後半重厚になり、ジョンのギターも
後半はブルージーな展開となり、これぞ80年代マハヴィシュヌ! と
思わせるようなサウンドです。
ただワタシ的には、ダンの軽快なドラミングよりはビリー・コブハムの
速射砲のようなドラミング、そしてビル・エヴァンスのサックスよりは
ジェリー・グッドマンのヴァイオリンとのユニゾン・プレイのほうが
よりスリリングに感じるのですが。