「まだ聴けてないCDたち」の一枚でした。
こんな知らない名前の人、思わずスルーしちゃいそうですが、
「JAZZBEAT」というレーベル名と、「Tribute To Chet」という曲があるのが
目に止まり、とりあえず「いずれ聴くかもしれないダンボール箱」の方へ選別、
やっと聴く順番がまわってきた、というワケです。
詳しいことはわかりませんが、英文クレディットを読む限りでは、ストックホルムで
レコーディングされており、スウェディッシュのSSWのようです。自作の曲を唄っており、
時折、裏声に転じる妙な節回しをするシンガーです。
「Tribute To Chet」はもちろんチェット・ベイカーに捧げられた曲で、
トランペットも入っており、ジャジーなアレンジとなっています。
不思議なのは「Nature Child」と「We Left Us」に「Thanks to Mr.Fripp」と
クレディットされており、前者のロング・トーンのフレーズを聴く限りは
キング・クリムズンのロバート・フリップのようにも思えますが、はっきり言って、
たいしたギターは弾いておりません。このシンガーと関わったいきさつも
まったくもって不明です。
Suss Van Ahnという女性シンガーがコーラスに加わったスローな「1000 Rainbows」
は、なかなか良い曲ですが、他はちょっととらえどころなし!?
ロバート・ワイアット、ティム・バックリー、ヴァン・モリスンに影響を受けたらしい
のですが、曲づくりやサウンドのディティールには反映されてないようです。