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NICOLAI DUNGER 「SONGS WEARING CLOTHES」     1996

 「まだ聴けてないCDたち」の一枚でした。
 こんな知らない名前の人、思わずスルーしちゃいそうですが、
「JAZZBEAT」というレーベル名と、「Tribute To Chet」という曲があるのが
目に止まり、とりあえず「いずれ聴くかもしれないダンボール箱」の方へ選別、
やっと聴く順番がまわってきた、というワケです。

 詳しいことはわかりませんが、英文クレディットを読む限りでは、ストックホルムで
レコーディングされており、スウェディッシュのSSWのようです。自作の曲を唄っており、
時折、裏声に転じる妙な節回しをするシンガーです。

 「Tribute To Chet」はもちろんチェット・ベイカーに捧げられた曲で、
トランペットも入っており、ジャジーなアレンジとなっています。

 不思議なのは「Nature Child」と「We Left Us」に「Thanks to Mr.Fripp」と
クレディットされており、前者のロング・トーンのフレーズを聴く限りは
キング・クリムズンのロバート・フリップのようにも思えますが、はっきり言って、
たいしたギターは弾いておりません。このシンガーと関わったいきさつも
まったくもって不明です。

 Suss Van Ahnという女性シンガーがコーラスに加わったスローな「1000 Rainbows」
は、なかなか良い曲ですが、他はちょっととらえどころなし!?
ロバート・ワイアット、ティム・バックリー、ヴァン・モリスンに影響を受けたらしい
のですが、曲づくりやサウンドのディティールには反映されてないようです。