全曲オリジナル、ホント素晴らしいSSWです。
1曲目の「Why Walk When You Can Fly」でのピアノのイントロといい、
フィドルも効いてるし、で、曲の良さ、アレンジの良さ、そして唄と演奏、
どれをとっても申し分ないです。
元々、カントリー臭がそれほど強くなく、どちらかと言えばフォーキーな
楽曲を楽しめるSSW、という接し方をしてきましたが、最近のロック・チューンに
迎合しすぎる傾向にある女性のカントリー・ミュージックに食傷気味の私には、
ちょっと新鮮な気持で聴けるアルバムです。(以前はメアリー・チェイピンの
カントリー・テイストの少なさにモノ足りなさを感じていたのですから、
まったくわがままなワタシ...笑)
身元不詳の、目と耳の不自由なジョン・ドゥのストーリーをアコギとサックスだけを
伴奏に唄った「John Doe No.24」、良い唄なのですが、ブランフォード・マーサリス
の中途半端なソプラノ・サックスがどうも煮え切らないです。