"ニコニコ"クリントの5作目。
「Summer's Comin'」や「Wherever You Go」「Life Gets Away」などの
ヒット・チューンに交じって、クリントが尊敬していたマール・ハガードが
書いた曲をクリント自身が譲り受け仕上げた「Untanglin' My Mind」や
マイケル・マクドナルドと共作した「You Made Me Feel」なども含まれています。
でもやはりクリントの魅力は高めのキーで唄う曲と自身のハーモニカ・プレイでしょう。
「Wherever You Go」では1オクターヴ低いところから唄うフレーズがありますが、
そこから1オクターヴ戻るところなどはまさにクリントの真骨頂です。
前作の「NO TIME TO KILL」でワイノーナとデュエットして、その後も
彼女とジョイント・コンサートを行い話題をふりまいたクリントですが、
本作では彼の唄とハーモニカが充分に堪能できる秀作だと思います。