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RALPH TOWNER 「ECM SPECIAL 宗廖    1972-1977

 『沈黙を聴こう。
ナウ・ミュージックの宝庫<ECM>の
メイン・アーティスト、「ラルフ・タウナー」の
スペシャル・パスポート。』

 ラルフ・タウナーといえば「Icarus」でしょう。(と勝手に決めつけている...)
オレゴンでの初出は1979年、本盤に収録されているのは1974年のアルバム、
「MATCHBOOK」でゲイリー・バートン(vib)とのデュオ。元々はポール・ウィンターの
ウィンター・コンソートに参加した時に作った曲です。

 この人は元々クラシック・ギタリストで、大学卒業後クラシック・ギターを
弾いていましたが、うまく行かず、NYでしばらくジャズ・ピアノを弾いていたそうです。
そんな時にポール・ウィンターにギタリストとして拾われ、この名曲「Icarus」が
誕生したというわけです。

 また、彼はエレクトリック・ギターを弾きません。ジョン・アバークロンビーとの
セッションで、アバクロのエレキ・ギターを弾いてみせたところ、アバクロに
「エレキはやめたほうがいいよ」と言われ、以降ガットと12弦のみだそうです。

 それにしてもこの「Icarus」という曲、他の楽器がメロディを演奏することを
前提に作られ(ウィンターのサックスやゲイリー・バートンのヴァイブ...etc)
ラルフ自身は12弦で伴奏をする、というヴァージョンばかりで
彼自身がソロで演奏するのは聴いた事がありません。