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「TRACY LAWRENCE」     2001

 トレイシー・ローレンスの8作目にしてセルフ・タイトルの作品です。

 やはり1曲目にはロックンロール調の曲を配しています。カントリーという枠を
超えて、絶対多数にアピールしようとすると、どうしてもこうなるんでしょうね。

 イントロのフィドルのフレーズといい、ギターのカッティングや、時々聴こえる
オクターヴ奏法などが、アコースティック・スウィングを想わせる
「It's Got You All Over It」など、面白い切り口もたしかにあるのですが、
全般的に個性が弱く、アランにもなりきれない、かといってガースにも
なりきれない...といった中庸的な部分で損をしているような気がします。