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JACK NITZSCHE 「ST. GILES CRIPPLEGATE」     1972

 ジャック・ニッチェの名前を初めて知ったのはニール・ヤングのアルバム「ハーヴェスト」
だったと思います。ロック・シーンにおける名アレンジャーという認識でしかなかったのですが、
古くはフィル・スペクターとあの「ウォール・オブ・サウンド」を創り上げた張本人
といってもいいでしょう。

 クラシック、ジャズ、ポップス、ロック...とあらゆる音楽を知り尽くしたジャックが
自身のルーツともいえるクラシック・レコードを発表しました。(1972年)
ロンドン交響楽団による演奏で、タイトルのセント・ジャイルズ教会(ロンドン)で
録音されたものです。ニール・ヤングの「HARVEST」のオーケストラ・パートも
ここで録音されました。その時のディヴィッド・ミーシャム指揮のロンドン交響楽団です。

 時折り出てくる不協和音と美しいメロディとのアンバランスな部分のメリハリが
面白い作品です。

 その後のジャック・ニッチェは映画音楽などで大活躍。特に1982年の
「愛と青春の旅立ち」ではジャックと妻のバフィー・セント・メリーが共作した
「Up Where We Belong」が、ジョー・コッカー&ジェニファー・ジョーンズの
デュエットで大ヒットしました。

 2000年に63歳でお亡くなりになっています。