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ROYAL FINGERBOWL 「HAPPY BIRTHDAY, SABO!」      1997

『フロム・ニューオーリンズ!タバコとアルコールが最高に似合う
若きトリオ、ロイヤル・フィンガーボウル、ここに登場!
ジム・ジャームッシュ+トム・ウェイツ+ランディ・ニューマン+
ラモーンズ+カート・コベイン+モーフィン+G.ラヴ
=ロイヤル・フィンガーボウル?!
とにかく泥臭くてせつなくて骨太で、古き良きロックとブルージーな
ローファイ感覚が同居した男臭さ溢れるバンドの登場だ!
ニューオーリンズという土地でしか生まれ得なかった、
ブルース、ジャズ等のルーツ・ミュージックの影響を感じさせつつも、
実にやさぐれたロックな音!こいつらは最高だ!』

 上のコピーは国内盤CD発売当時のもの(もちろん廃盤)ですが、
これを読んで、彼らの音を想像するのはかなり困難でしょう。(笑)
トム・ウェイツ好きの私には、初期のトムに声や唄い方が似ている
というだけで買ったアルバムです。
当時はトム・ウェイツ似であることばかりが強調されていましたが、
ニュー・オーリンズですからガンボ料理のように「何でも有り!」で
楽しいバンドです。
 当時のプレス評をもっとわかりやすく紹介すると、
「ジム・ジャームッシュとカート・コベインが出会ったような歌詞と、
ガーシュウィンとラモーンズがパイ投げをやっているような音楽」

「トム・ウェイツがモーフィンに出会ったような、
耳に残るヴォーカルとロウ・ファイ・ブルージー・サウンド」

「スウィンギン・ジャズとメランコリックな酔いどれソングが
絶妙に混じり合った、まさしく今のニューオーリンズ感覚」

「アレックス・マクマーレイ・・・彼の声はトム・ウェイツのようでも、
ディヴィッド・リー・ロスのようでも、ランディ・ニューマンのようでもある」

 どうですか?ますますわからなくなってきた?

 「The Rosy Fingered Dawn」は、静かなメロディのうちに後半、テンションが高くなり、
アレックスが吠えるように唄う曲で、タイトルは「ほのぼのと明け染める朝」という意味で、
朝帰りを歌ったものです。この曲と、一番ジャズぽい「A Fistful Of Love」
そして80年代のトム似の「Munchentown」が、
上に挙げた彼らを形容する言葉が納得できる曲かも知れません。

現在、国内盤はもちろん廃盤、輸入盤は別ジャケになってしまってます。

 彼らはこの後、「GREYHOUND AFTERNOONS」というアルバムを残し解散。
アレックス・マクマレイのソロ・アルバムはこちら。
     http://blogs.yahoo.co.jp/jeronimo1956js/43139297.html

 久々に長~い文章を打つと疲れるなぁ...。(笑)