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CHET BAKER featuring VAN MORRISON
        「LIVE AT RONNIE SCOTT'S LONDON」     1986

 『チェットはほんの少し、しかし、彼が絶対に信じているものを、
自由に気ままにやりたいのだ。ぼくは、この静のドラマのすさまじさに
圧倒される・・・青木和富』

 当時、チェットもヴァンも好きだった私は
タイトルを見ただけで「おおぉぉぉっ!!!!」状態でした。
さて実態は...!?

 十八番の「But Not For Me」、のっけから危なっかしさ一杯の
ヴォーカル。これも晩年のチェットの魅力です。
「不安定の美しさ」とでも言いましょうか。

 唄モノの「But Not For Me」「My Ideal」、
インストの「If I Should Lose You」「Love For Sale」など、
どれもライナーの青木さんが表現しておられる「静のドラマ」を
感じずにはいられません。

 「feat. VAN MORRISON」だけが大きくクローズアップされていますが、
ヴァンは「Send In The Clowns」のみ。
チェットのファンであるヴァンがロニー・スコッツに観に来て、
飛び入りで1曲唄わせてもらった...という感じですかね。
チェットも音を探しながら吹いてるようだし。
それにヴァンがピアノの伴奏で静かに唄い終わってしまう...
といったもので、チェットのソロなどはフィーチャーされていません。

 このジャケットもそうですが、チェットとヴァンが一緒に映っている
写真を見たことがないのですが...。