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TEMPEST 「UNDER THE BLOSSOM」      1973-1974

 テンペストの1st&2nd、そして未発表曲とライヴ・ヴァージョンを収めたコンプリート盤です。

 コロシアムを解散させたジョン・ハイズマンは、コロシアムのマーク・クラーク、
イギンボトムのアラン・ホールズワース、
そして後にジューシー・ルーシーで活躍したポール・ウィリアムズらを従えテンペストを結成、
アランのギターが冴え渡るハード・ロック・アルバムを作りました。
コロシアムほどジャジーな展開はないものの、ハイズマンがまとめた良質のロック・アルバムと
なりました。

 アランとポールが抜け、パトゥのオリー・ハルソールが加わった2ndは、
よりポップなロック・アルバムとなりました。
その1stから2ndに至る過渡期に、アランとオリーのツイン・ギターによるライヴが
本作に収録されたヴァージョンで、当時からブートなどで出まわり、
マニア必携のアルバムとなっていましたが、正式に陽の目を見ることになったのです。

 さて、右利きのアランと左利きのオリーが揃った
(たしか前日にオリーが加わったばかりで、リハもほとんどしていないはず)テンペスト、
ジョン・ハイズマンが仕切るバンドに音の悪いバンドがあろうはずもなく、
素晴らしいツイン・ギターが聴けます。
特に「Gorgon」でのオリー~アランと続くギター・ソロは
オリーにはまだアランほどの技量がないものの、なかなかスリリングな展開になっています。

 このテンペストを語る時、アラン派かオリー派か、という議論は避けられないのですが、
私はコロシアムからの自然な流れという点で、アラン・ホールズワースのギターのほうが
しっくりくるのですが、皆さん、いかがでしょうか?