ストックホルムでゲッツのカルテットにチェットが参加したものです。
もちろんチェットの十八番「My Funny Valentine」も披露されています。
ここでのチェットの唄は、かなり危なげと言うか痛々しい感じすらするのですが、
トランペット・ソロは抒情感にあふれ、ゲッツのテナー・ソロもチェットに呼応するかのごとく
リリカルで、リリカルな二人が相乗効果をもたらしているかのよう。
「Dear Old Stockholm」では逆にゲッツのソロにチェットのソロが続く形で、
愁いを帯びた演奏に聴こえます。
危なげなチェットもまた晩年の魅力の一つです。