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SANTANA  「ABRAXAS」     1970

 初期のサンタナと言えば、何と言っても「Black Magic Woman」。
ピーター・グリーンのマイナー・ブルーズにガボール・ザボの「Gypsy Queen」を
無理やりメドレーでくっつけたもの。
メンバーのグレッグ・ローリーがこの曲をやりたがったけど、
ボスのカルロスはなかなか重い腰が上がらなかったとか。
たしかにグレッグ・ローリーの好みそうな、というか彼の声に合った曲かも知れません。
ただ、インストの「Gypsy Queen」がなければここまでインパクトがなかったのでは? 

 後年のカルロスはヴォーカル・パートでも遠慮無しにギターを弾きまくりますが、
初期はヴォーカリストに気を使い控え目です。
が、唄モノの「Black Magic Woman」が終わり「Gypsy Quenn」に入った途端、
「待ってました!」と言わんばかりに、まさに "水を得た魚のように"弾きまくるのでした。
当時はどうもこの "脂ぎった"ギターがなかなか好きになれませんでしたが、
ホント、このアルバムは他にも「オイェ・コモ・ヴァ」「ネシャブールのできごと」
「ホープ・ユー・アー・フィーリング・ベター」など名演揃いです。
歳を重ね、ラテン系の音などを聴くようになって、さらに好きになった次第です。
(ちなみに、本日、歳が増えました・笑)

 『名曲 "ブラック・マジック・ウーマン" を収録した大傑作のセカンド・アルバムに、
70年に行なわれたロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ音源を3曲収録した
ロック・ファン必聴の1枚。』