『1977年3月、チェットはミラノにいた。持っているのはトランペットだけ.....。
孤独なチェットのトランペットとヴォーカルが渋く、クールにしみてくる。』
謎多き女性ルース・ヤングとのデュエット「枯葉」だけでもう充分すぎるくらいです。
この「けだるさ」は何なんでしょう。「アンニュイ」という表現が当時流行りましたが、
まさに「アンニュイ」の代名詞的サウンドです。
続く「Sad Walk」、この微妙に不安定な音程のトランペットが醸し出す哀しげなムードはたまりません。
「Whatever Possessed Me」でもチェットとルースのデュエットが聴けますが、
この女性のソロ・アルバムも出ているらしく、こちらの方もぜひ聴いてみたいものです。