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TEMPEST 「LIVING IN FEAR」     1973

 テンペスト・ファンの間では、アラン・ホールズワースの1st派、
オリー・ハルソールの2nd派、と好みが分かれるところです。
ギタリストの交替のほかに、ヴォーカルのポール・ウィリアムズの脱退も
テンペストを大きく変えてしまった要因です。

 ジョン・ハイズマンのドラミングの素晴らしさは相変わらずですが、
コロシアム~テンペスト「1st」でのジャジーなテイストはここでは聴かれず、
ロック・ドラミングに徹しているようです。
バンドとしてのベクトルも、ヴォーカル・パートを増やしロック路線に乗っかろうとしているのですが、

やはりオリーとマーク・クラークではヴォーカルが弱すぎるのは否めません。
サウンドもポップな感じになりすぎ。

 1stと2ndへの移行期に、アランを含むオリジナル・メンバーに
オリーが加わった時期がありますが、その頃がベストではないかと思われます。

 A-4「Dance To My Tune」、B-1「Living In Fear」での
ハイズマンの怒涛のドラミングだけでも聴く価値あり、というか、
あとはあまり特色のないサウンドでした。