『遂に出ました、フォーク・ミュージック界きっての鬼才!!
当時は風変わりと思われたユニークなテイストも今聴けばちょーナウでかっちょいい!
粋で軽快、そしてアダルトでフォーキー。
幻のアニメ映画のサントラとして制作されたヒックス節満載の傑作。
これを聴かずしてアメリカン・フォークが分かったと思うなよ!』
上のコピー文はCDの帯に書かれているものですが、
「ちょーナウ」とか「かっちょいい」という表現がちょっと微笑ましいです。
最後の「これを聴かずしてアメリカン・フォークが分かったと思うなよ!」のくだりも
挑発的でいいですねぇ。
アニメ映画のサントラとして制作されたものですが、映画自体は公開されなかったようです。
75年の録音ですが、ダンのソロ・アルバムとして78年にリリースされました。
バックのメンバーはホット・リックスのメンバーが中心で、
マリアン・プライスのスキャットの「Collared Blues」が、ジャズになりきれない、
かといって、けだるさに満ちた不思議な曲です。
特にアニメを感じさせる部分はなく、一枚の作品としても充分楽しめる内容です。
本気でもあり、時々冗談のようにも聴こえるアコ・スィングです。